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はじめに
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以下の文章は宇品線を撮影して20年ほど経過した,平成12年にアルバムを作成した時に,序文として書いたものです。それから、はや7年が経過したせいか、アルバムにくらべここに掲載した写真はかなり見劣りがするのが残念ではある。もし、より鮮明な写真を望む方は、アルバムをお貸ししますのでe-メー
ルでお申し出下さい。
(平成19年4月16日)
昔の宇品線(国鉄)は,現在では線路そのものがなくなってしまったらしいが,私が写した,今から約20年前の宇品線には,ちゃんと線路は残っていたのである。この線路は,なんとなく以前から写してみたいと思っていた風景のひとつであった。最近の市内地図を見ると,やはり線路そのものがなくなったらしく,むかしの地図にはちゃんと書いてあった黒い線が消えてしまっている。
また後日,気が向けば、今はなき宇品線を写しに行こうと思っている。あの牧歌的な風景が残っていればと期待している。
さて、このアルバムであるが,これは宇品やその近郊に住んでいる人が見て喜んでもらえれば幸いである。私の写真の本質はいわゆる傑作を撮ることではなく,そこに生活している人に、ニヤッと笑ってもらえればいいのであって,その土地とは何の関係もない人が見ても,多分興味は示さないと思う。
そういう意味でも,先日3日間かけて写した可部線(この4月に廃止される予定)の可部〜三段峡間の写真も20〜30年後位に,地の人がみて「やあー,懐かしいねー。」と喜んでもらえれば望外の幸せである。
この写真を撮った30代の頃と比べ,57才の今の私はやはり写真を撮ろうという意欲は明らかに落ちている。みなさんには信じられないだろうが,幸いにして体力は当時よりもあると思うので,写真撮影は何とか継続していこうと思っている。
(平成12年1月5日)
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